ボディワーク、セラピーサロン
kissyou-karin吉祥花林 代表のEMIさんにジャイロトニックについてお話を伺いました。
こちらは第二部です。
第1部はこちらです
ぱんだ:ジャイロトニックはいろんな人に役立つと思うんです。でも知らない人が多いから、ジャイ ロトニックをどういう人がやると役立つのか分かりやすく伝えていただけますか。
EMIさん:体の動かし方が上手になるので疲れにくくなります。例えば登山など普段より多く運動する時、毎回痛くなるところが大丈夫だったとか、いつもならバテバテのバキバキになるのが全然マシになった!と言っていただけます。
ボディラインが美しくなります。リハビリにもとても効果的です。
続けてゆくとしなやかで強いバネのある体になってくるので、よく私は、猫ちゃんみたいな体になりますよと例えています。
猫はしなやかでシュッとしていてジャンプ力があって着地も上手で怪我をしない。そんな体になってゆきます。
後は何度も言いますが、精神的にも変化があります。
ぱんだ:変化は男女共通なんでしょうか。
EMIさん:共通です。ただ個人差はあるのですが、男性に比べ女性の方が筋肉量が少ない分、緩めて骨を動かすのが簡単なのでボディラインが見るからに早く変わります。なので美容目的で来てくださる女性は多いです。
男性は、腰痛や関節痛の改善、ダイエットの方が多いです。その他に、格闘家の方たちなど、特に筋肉量の多い方は、大きくなった筋肉の状態が悪くなるとパフォーマンス能力が落ち、技が決まらなかったり、自らの筋肉で圧迫骨折をしてしまったりと大怪我に繋がることもあるので、定期的にトレーニングしに来られています。
その人その人にあったメニューで男性も女性もマイペースに通っていただいています。
ぱんだ:EMI先生のところは予約が取り難いほど人気です。格闘家や芸能人、アーティストも通われていると聞きます。口コミで広がったようですが何故でしょうか。
EMIさん:なぜでしょうね・・・
ぱんだ:プロモーションしたりプロデュースが入ってそのように進めていくのは考えられますが、お話を聞いている限り一切そういうことはないですね。
EMIさん:してないですね。
ぱんだ:お話を聞いてて、どういう感じで繋がっていくのか不思議に思っています。この人とこの人は合うかもと思ったら声をかけるという感じで、どんどん人を繋げていくから気づいたら広まっていたということですか。
EMIさん:繋げよう広げようと特に意識して考えてはいません。
大事にしているのは、技術の向上はもちろんですが、場所のエネルギー作りです。 自分もお客様も、のほほんとリラックスしてなんでも話せるような空間。運動が苦手な人でもどんな人でも気分良くトレーニングできる空間。そのために自分の状態、お客様がお持ちになってるエネルギーの事などにも気付けるように心掛けています。
ジャイロトニックもだけど、サロンの空気がすごく気に入ったとか、その空間を大事にしてるえみちゃんが好きだと言ってくれる人が広めてくれたのかなと思います。
ぱんだ:自分の中では広げる繋げるという意図はなかったけれど結果として広まっていったということですね。
EMIさん:ありがたいことにそうですね。
ぱんだ:えみ先生はその人のことをよく見てますね。私のトレーニングの時は膝の状態以外の筋肉もよく見ているし、体がいい感じで動いてその人らしくあるというところをすごく大切に見てくれていると思います。
それは意図しなくても働いてるものだと思います。ダンサーの時に、後輩の方達に対して向けていたものがお客様にも自然と向いているのか、それとも全く別のものなのか、どうでしょうか。
EMIさん:最初は教え子の後輩たちがただ単に可愛くてというところからだったのですが、たくさんの子達に携わらせてもらったおかげで、大変だった分私の方が育ててもらった感覚というのが多いように思います。その中で楽しさややりたいことも見出す事ができ、何より人間自体に興味が湧いて、好きになって、それが今に繋がっているように思います。
世の中が便利になり過ぎてしまって、使わないところは感覚が鈍くなり、思うように動けないとやる気もなくなってきてしまう。体だけでなく徐々に脳にも影響が出てしまい、なんだか漠然と不安な気持ちになり、ついネガティブな発想をしてしまったり、素直に何かを感じるということがし辛くなってくることもあります。
体を動かすことで脳が活性されるとたくさんのものを感じる感性が養われます。 感性豊かでポジティブな発想ができる状態であると毎日が楽しく、自分も大切にできるし他人のことを思いやることもできる気がします。
そうしてみんながハッピーになったら自分が住んでる地球いい感じやん、みたいな。ただ単に自分が過ごしやすい場所を作ろうとしているだけみたいなところもあるので、なんか恥ずかしいですけどそういうことができたらなと思ってます。
ぱんだ:恥ずかしがらなくていいんじゃないですか。
EMIさん:お恥ずかしながら、目指せ地球平和ー!ってよくお客さんと勝手に叫んで遊んでます。
ぱんだ:ボディワークにも色んなものがあるから一括りにしてはいけないとは思うんだけれど、どう して発展してきたんでしょうか。
EMIさん:最初はより良くするためや治すため、 そこから得られる作用や可能性が無限にあることがわかって発展したんだと思います。 私的にもゴールが無くてずっと向上していく感じが面白く感じています。
ジャイロも怪我を治すためだけではなく、ダンサーのパフォーマンス能力の可能性が拡がり、より素晴らしい芸術が生み出せるようにとダンサーが作ったものです。
ボディワークをして心身ともに元気で、感性豊かであることで、そこには人間にしか生み出せない芸術がある!と考えてワクワクしています。なのでどんどんボディワークが発展し向上していって欲しいと思います。
ぱんだ:人の中にある、それを求めるというのがボディワークを発展させたり引っ張り上げてきたような感じなんですね。
EMIさん:神様や宇宙人とかの存在には肉体がないから、肉体から感じられる事柄は人間の特権的なものだと私は考えてます。
重力や時間の制限、環境など、様々なものに左右される肉体だからこそ色んな意味で楽しむことが出来、新しいものもどんどんクリエイトされるので、肉体があってちょっと面倒くさいことのある地球は学びがたくさんでむしろすごくラッキーだと思っています。
ぱんだ:人間だけが持っている特権を、その人なりに正しく使っていくためにもボディワークは役に立つし必要だと認識しました。
もう一つ最後に聞きたいのがボディワークの可能性、ボディワークをすることで開いていく人の可能性は、もしあるとしたらそれはどういうものでしょうか。
EMIさん:自身の才能に気付ける可能性というのは絶対にあると思う。
ボディワークというのは肉体だけではなく心の動きもあります。ただの運動に近いイメージのものでも、ボディワークをしていくことで自分自身に興味が湧き、より感じられるものが多くなり、それによって自分から生み出されるものが増えてくるような気がします。
きっと持っている才能を開花してゆける道に繋がっているんじゃないかと信じています。
ぱんだ:そういったところに可能性があり、そういうことも期待できる範囲にあるということですね。
EMIさん:そうですね。
ぱんだ:色々と貴重なお話を聞かせて頂いてありがとうございました。
EMIさん:ありがとうございました。
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